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2019 / 04 / 04  17:18

佐藤克彦くん東京藝術大学卒業記念リサイタル

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私が10年前、中学三年時に指導していた、東京藝術大学の佐藤克彦くんの大分県日田市での卒業記念リサイタルが無事終わりました。滝廉太郎からオペラまで幅広い選曲。友人たちとの曲も多く、選曲や成長ぶりに涙がこぼれてしまうところもありました。彼も、「先生を見つけて涙が出そうになりました」と。

10年前、病に伏していた頃、私のピアノの先生の息子さんである克彦くんの勉強と小論文の指導をしていました。

私も体調がギリギリで、時に横になりながら彼の勉強や文章に向き合いました。彼は相当の頑張りを見せたものの、ギリギリのところで進学高への入学は逃しました。ただその後の切り替えが素晴らしく、小論文とピアノの猛特訓で音楽専門の高校に、小論文満点で合格していきました。

音楽とは何か、自分の良いところは、足りないものは。将来どんなひとになりたいか。必死で向き合って文章を書く彼を伴走したことは、いまの有村文章塾の、文章添削の原点ともなっています。

 

祖父が亡くなる前年には、私の無理なお願いをきいてくれ、わざわざ東京から大分の日田まで足を運び祖父のいた老人ホームで小さなリサイタルを開いてくれたこともありました。

祖父の喜んだ顔は今でも忘れられませんし、あのとき涙して喜んだホーム利用者さんの歓声や笑顔が、克彦くんの力になっていたら、と思っています。

 

これから修士課程にすすみ、オペラの道に進む彼。辛い道かもしれませんが、その後ろに故郷の、そして天国の私の祖父母からのエールがあることを忘れないでいてほしいです。

 

それにしても英語もおぼつかなかった彼が、堂々とイタリア語、ドイツ語、フランス語のオペラを歌う姿にはさすがのため息でした。

いつか、彼の出演するオペラを観にいくことがまた新しい夢になりました。